高血圧ハレヤマのはなし

福島県立医科大学医学部卒研修医一年生。 医学生向けの参考書などについて感想を書いていますのでぜひ読んでいってください。

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病理学の教科書選びのススメ

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こんばんは。高血圧ハレヤマです。

 

今日は『病理学の参考書』のはなしです。

 
今回はまず、病理学に対する心構えを偉そうに書きます。
各大学で通称、「疫病神」(薬理、病理、神経解剖)は基礎医学の中でもテストが難しくて、大きなハードルになっているはずです。
病理学ってのはその中でも難しくて分かりにくいってイメージがありますが、特に重要な気がします。
系統別の臨床講義が始まればすぐにその重要さが実感できると思います。
病態生理がわかってると、ちょっと考えれば症候とかも思いつくようになるので覚えなきゃいけないことが減ります。お得ですね。
難しいって言われる病理学でも多分いい本を読めば、わかるはずです。
病理の教科書は高いですが、いいものを一冊買ってください。後悔はしません。

 

偉そうに長々と失礼しました。

 

それでは以下、それぞれの参考書についての感想を書きます。

まず最初に何冊か挙げて、各々についての感想を述べたあと最後に総評を行います。

 

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『ロビンス基礎病理学 原書9版』¥19,440

ロビンス基礎病理学 原書9版

ロビンス基礎病理学 原書9版

  • 作者: Vinay Kumar,Abul K. Abbas,Jon C. Aster,豊國伸哉,高橋雅英
  • 出版社/メーカー: 丸善出版
  • 発売日: 2014/09/01
  • メディア: 大型本
 
大好き。ロビンスになりたい。
この本は超有名な教科書の日本語訳版です。僕は3年生の時には病理学の教科書を一冊しか買ってないんですが、これだけで十分だなあと思いました。
他の教科書も読んでみたんですけどこれが一番って言ってもいいんじゃないかなと思います。
ただ、レイアウトが自分の好みに合わないとか、訳本だとなあ…って人もいるかと思ったので次に紹介する本を先月読んでみました。
 

『解明 病理学 第3版 病気のメカニズムを解く』¥17,280 

解明 病理学  第3版 病気のメカニズムを解く

解明 病理学 第3版 病気のメカニズムを解く

  • 作者: 青笹克之,加藤光保,菅野祐幸
  • 出版社/メーカー: 医歯薬出版
  • 発売日: 2017/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

これも結構いいなあって感じです。元から日本語で書かれた教科書なので疫学の知識とかもズレがなくていい感じです。去年の9月に発行された点もいいですね。

友達がロビンス持ってたらこっちを買うのもいいかもしれないですね。

 

『病理組織の見方と鑑別診断―カラーアトラス』¥14,040

カラーアトラス病理組織の見方と鑑別診断第5版

カラーアトラス病理組織の見方と鑑別診断第5版

  • 作者: 松原修,真鍋俊明,赤木忠厚
  • 出版社/メーカー: 医歯薬出版
  • 発売日: 2007/07/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 1回
 

好き。解説が詳しい。
アトラスでは一番の本です。スケッチとか実習の時にこれが机にあると超便利でした。 

 

『病理診断コンパクトナビ』¥4,104 絶版

病理診断コンパクトナビ―医学生・研修医必携

病理診断コンパクトナビ―医学生・研修医必携

  • 作者: 福里利夫,野々村昭孝
  • 出版社/メーカー: 医学教育出版社
  • 発売日: 2012/03
  • メディア: 単行本

 

卒業試験のためにエッセンスだけ確認したくて買いました。さっき調べたら絶版しててワロタ。でもkindle版ならリンクから買えるみたいです。それだと価格は¥2,500とお買い得って感じでした。嬉しい。

これ、値段が安いのに主要な疾患のアトラスと基礎知識とか、遺伝子異常のまとめコラムが載ってて卒業試験の時に大活躍してくれました。

 

『臨床に役立つ!病理診断のキホン教えます』¥3,996 

臨床に役立つ! 病理診断のキホン教えます

臨床に役立つ! 病理診断のキホン教えます

  • 作者: 伊藤智雄
  • 出版社/メーカー: 羊土社
  • 発売日: 2017/06/02
  • メディア: 単行本

 

卒業試験対策で買いました。でも、ポリクリ前に買えば良かったなあと後悔しました。

この本だけは前にあげた4冊とは毛色が違います。標本作成の方法とか、病理診断の結果レポートの読み方とかについて説明してくれるいい本です。

あんまりレポートの読み方が載ってる分かりやすい本はないので買って良かったなあと思う本の一つですね。

 

総評

騙されたと思って「ロビンス」か「解明病理学」を買ってください。騙してませんけども。僕はロビンスの方が好きですが、どちらも読みやすく書かれているので勉強しやすいです。

欲を言えば病理組織の見方と鑑別診断―カラーアトラスも欲しいですが、これは図書館で借りるだけでもいいですかね。

 

 

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今日も読んでくださってありがとうございました。コメントなどもいただけたら嬉しいです!